アパート経営ってなんだ?サラリーマンよしおの勉強日記 #1(ネットで調べてみた編)

(写真=PORTRAIT IMAGES ASIA BY NONWARIT/Shutterstock.com)

ある食品会社に勤めるサラリーマンのよしお。営業ということもあって、会社と取引先、そして自宅との往復という毎日を送っています。生活に大きな不満はないのですが、最近、学生時代の友人から将来に備えて「アパート経営」の投資を始めたとメールをもらいました。「彼は、もともと親が地主だし有利だよな」と、受け流していたのですが……

よしおは、とりあえず近況を返答しただけでしたが、「アパート経営」や投資の言葉が頭から離れず、とにかくネットで調べてみることにしました。

ネットで検索、アパート経営はさまざまな形態

営業先とのトーク力強化のため、スポーツ新聞から経済雑誌まで幅広く読んでいたよしおですが、株やFX、金などの投資が話題になることもしばしばあります。しかし株に詳しい取引先の役員から、「株の初心者の8割は失敗するよ」と言われてびっくり。「初心者は、上がったり下がったりを繰り返す株式市場に振り回されて、結果的に損をすることが多い」とやんわり注意され、投資については不安が残っていました。

ただ、頭に残ったのは、投資のリスク管理のことです。よしおの仕事でも営業先からの代金回収のリスク管理を怠ると、大きな損失が発生します。インターネットで検索をすると、意外なことに不動産投資が、「リスクコントロールできる長期安定型」であることがわかりました。

そもそもアパート経営とは、アパートを1棟もしくは複数棟所有するオーナーになり、部屋を第三者に貸すことによって家賃収入を得て、その家賃収入から経費やローンの返済を行い、差額が利益になるものです。

現金などと違ってアパート経営などの不動産投資はインフレに強く、元本割れのリスクがある株式投資などに比べ、ローン完済後は土地も残るので価値がゼロになることは考えにくいのです。しかも、土地を持っていなくてもアパート経営が出来るのが、現在の主流ともいえます。好立地にあるアパートなら、入居者に困らず、家賃収入も安定するというイメージを持てました。

本業が忙しいサラリーマンでもアパート経営

さらにインターネットで検索した結果、たどり着いたあるアパート経営大手のサイトで、よしおが持つアパート経営のオーナー像も変わりました。友人のような地主や土地持ちでなくても、サラリーマンが「アパート経営」をしていることに気がついたのです。

よしおが共感できる背景は多くありました。サラリーマンは、毎月定期的な収入があることが安心につながります。しかし、「もし会社が倒産したら」「働く自分が病気になったら」という不安はつきまといます。サラリーマンだったよしおの父も、過労がたたり長期入院したことがありました。その間、収入が途絶えてしまったのです。

アパート経営でリスク管理

では、サラリーマンがどうやって高額なアパート経営の資金を調達するのでしょうか。賃貸マンションに住むよしおは、まだ住宅ローンや他のローンを借りた経験はありません。しかし、調べていくと「頭金が少なくても可能」「フルローンでアパート経営に乗り出した」というサラリーマンの声がありました。

オーナーとなると、いわば経営者です。入居者の対応や家賃の回収、メンテナンスなどの管理は、サラリーマンである自分で対応できるのか不安でしたが、これも全て引き受けてくれるシステムが整っており、オーナーは毎月家賃を受け取るだけの手間要らずのイメージです。

もちろんアパート経営も投資の一つなのでリスクがまったくないわけではありません。しかし、リスク回避できるメリットを考えると、よしおの心の中のハードルは確実に低くなりました。

次へ続く

【サラリーマン勉強日記】シリーズ
アパート経営ってなんだ?サラリーマンよしおの勉強日記 #2(資料を取り寄せてみた編)