
就職、結婚、出産、子供の教育、定年、老後など、女性にとって人生のターニングポイントは数々あります。しかも最近では一生結婚しないという人も増加しています。年金などの公的助成も十分には期待できそうにない時代、きちんと将来のライフプランを設計しておくことが大切です。
だからと言って、むやみに将来のことを考えて不安になったり、ネガティブになったりするよりも、人生を楽しみながら暮らしたいものです。そのためにはマネープランをしっかり立てて、上手にお金を得て、上手に使うことを勉強しておきましょう。
生涯未婚率、女性でも7人に1人は独身
「生涯未婚率」というワードをご存知ですか。これは50歳で未婚の人の比率を算出したものです。図表の2017年4月のデータ(国立社会保障・人口問題研究所(厚生労働省管轄)が発表)では、なんと男性は23.37%、女性は14.06%になりました。つまり男性では4人に1人、女性では7人に1人が生涯未婚だそうです。しかも2012年からのわずか5年で3%以上も増加しています。つまり今後も上昇していくことは確実で、男女を問わずシングルで一生暮らす人口が増えていくことが予想されています。
図表:生涯未婚率(%)
年次 | 男性 | 女性 |
1960 | 1.26 | 1.88 |
1970 | 1.70 | 3.33 |
1980 | 2.60 | 4.45 |
1990 | 5.57 | 4.33 |
2000 | 12.57 | 5.82 |
2005 | 15.96 | 7.25 |
2010 | 20.14 | 10.61 |
2015 | 23.37 | 14.06 |
今まで「資産形成は結婚してから」と漠然と考えていた方も、のんびり構えていたら老後を考える年齢になっていたという事態になるかもしれません。またシングルの間に自分の意志で「資産形成」をスタートすることは、自分自身の勉強にもなるはずです。
働く女性の老後に不安は尽きない?
女性の社会進出はすでにあたりまえの時代になっています。男性と同じような収入を得て、バリバリ働いている女性はたくさんいます。しかしパートナーを得て結婚しても、子どもをできれば、今のペースで仕事を続けることが困難な場面もあります。大企業に勤めていれば、産休後に以前と同じような仕事に就くことができる場合もありますが、今のところ難しいのは周知の事実です。
また、ずっと一人で働いて自立した生活を送っている女性でも、「将来一人で生きていくこと」に対する漠然とした不安は持っている場合が多いです。自分の親の介護ヘの不安、そして自分自身が病気になったときや老後を迎えたときの不安もあります。老後の生活に頼りにしていた年金も支給開始年齢が上がる傾向にある上に支給額も減額されていく傾向にあります。
いずれにしても足りない生活費を補うために、多くの人が再就職やパートを検討しなくてはならなくなりそうです。長年働いて退職、これからは思い切り人生を楽しもうと思っていたのに、お金のために働かざるを得ないような老後をあなたは望みますか。豊かで自由な老後を年金に頼らずに暮らしていくために、女性自身が自分で資産形成をする必要があります。
仕事が忙しくて「資産形成」ができない?
だからと言って、忙しい毎日を送る「働く女性」は、資産形成にそれほど時間をかけられません。メインの仕事をおろそかにして資産形成に必死になってしまうのは本末転倒というものです。なかにはビギナーズラックと思えるような短期に収益が上がり、本業を辞めてしまう人がいますが、これは一番お勧めできません。
自分の好きな仕事を続けながら、ゆとりを持って「資産形成」に取り組むことができる方法を選ぶことが大切です。働く女性が求めているのは、一攫千金でお金を増やしたり、仕事に影響するほどのめり込むという投資スタイルではありません。一番の目的は「ゆとりある老後の資産形成」ですから、長期的な視野で安定・確実であることが重要です。さらに時間のない「働く女性」であってもできることでなければなりません。
自分のライフスタイルに合った方法を選ぶ
世の中にはさまざまな投資方法があります。代表的なものとしては、株や先物取引、為替取引、投資信託などを思い浮かべると思います。しかし、このような差益を狙うタイプの投資は、ハイリスク・ハイリターンのため大損をする可能性があります。場合によっては元本を割り込む可能性もあります。 また不動産投資でも、売却益を狙うような場合はリスクがあり、「ゆとりある老後の資産形成」には向いていません。
また株に真剣に取り組めば、毎日チャートとにらめっこしなければならなりません。FXも日々、為替を追い続ける必要があります。忙しい毎日の中で、たくさんのプロと勝負するのは難しいと思います。
「不動産投資」は、働く女性の資産形成にぴったり
比較的安定していて長期的視野で取り組めるのは、家賃収入を見込んだ「不動産投資」です。株やFXに比べて価格の上下がなだらかですし、何より「物件」という現物が手元に残るのが安心です。
また会社員や公務員という立場が一番生かせるのが不動産投資です。属性(職業や年収、勤続年数などの総合評価ポイント)が高ければ、銀行から融資を受けやすいというメリットがあります。不動産投資は、数ある投資商品の中でも、それ自体を担保にして 金融機関から購入資金を借入することが可能なことです。ローンを活用すれば、 少額の手元資金をもとに不動産を購入することができ、 家賃収入の収益を得ることができます。
さらに女性の創意や工夫が生かせるのも不動産投資です。物件選びの際に周辺環境のチェックは女性のきめ細かな視点が重要になります。またインテリアへのこだわりは、空室が多い物件を人気のある物件へと変える成果に結びつきます。購入や売却の際には手間がかかりますが、ふだんはしっかりした管理会社に任せることで自分の時間は確保できます。働きながら別に安定収入を持ち、ゆとりある暮らしをしたい方に適した手法でしょう。
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