
終身雇用の時代は過ぎ、今やどの企業においても将来安泰とはいえない時代です。そして、バブル崩壊以後、給料は増えるどころか減るという現象も起こっています。こうした時代においては、いかに自身の資産を着実に構築し、不安な世の中に備えるかが重要となってきます。
そこで、資産形成の成功者が実践する方法をもとに、ここではまず、“持ってはいけない資産”とはいったいどのようなものかを解説します。
キャッシュフローを生み出す資産をいかに持つか
資産形成の成功者は、資産が資産を生むというサイクルの資産形成を行っています。つまり、資産を効率よく運用することで、キャッシュフローを生み出す手段を複数持つようにしているといえます。
例えば、株式投資では株価の値上がり益の他に、配当金という株式を保有することで定期的に得られる利益があります。また、不動産投資では地価の上昇に伴い不動産価格上昇が見込めるほか、家賃収入といった毎月コツコツ得られる収益があります。
配当金や家賃収入は、毎月・四半期・半年・年1回などで、コツコツ得られる利益です。こうした資産を持つことで得られる利益をインカムゲインと呼びます。このように、キャッシュフローをいかに生み出し、生み出したキャッシュフローを使ってしまうことなく再度投資にまわすことができるかが大きなポイントです。
ここでもし、得られたキャッシュを毎回使ってしまうようでは、それ以上の資産を構築することができません。成功者は、得られたキャッシュを再度投資に回します。そうすることで、利益が利益を生む状況にすることができます。
しかし、リスクも存在する
キャッシュフローを生む資産形成はリスクもあります。それは、資産価値の下落です。特に、株式投資の場合には、企業の業績が不安定になると株価が下落し、損失を被る可能性があります。また、想定していた配当が減ったり無くなってしまうことも十分にありえます。つまり、銘柄の選別ができるかどうかが大きなポイントとなってくるのです。
それに対して、不動産投資の場合には、不動産価格が下がった場合でも、急激に家賃が下落する可能性は低く、かつ空室になりさえしなければ家賃は安定的に入ることになります。よって、継続して不動産を保有することで、不動産価格の下落に対応することも可能です。また、不動産というモノが存在するため、例えば、株式のように資産がゼロになったり、1年後に半分になるということは火事などの災害でもない限り、考えにくいといえます。
上記の理由から、株式投資はハイリスク・ハイリターン、不動産投資はミドルリスク・ミドルリターンの投資であるとも呼ばれています。
持ってはいけない資産とは?
株式投資や不動産投資は、リスクをコントロールできればキャッシュフローを生み出す運用として最適といえます。それでは、冒頭にお伝えしていた“持ってはいけない資産”とは何でしょうか。
それは、キャッシュフローを生み出さない資産です。つまり、保有していても何も利益を生み出さない資産、特にインカムゲインを生み出さない資産が該当します。例えば、現金や預金などがそのもっともたるものの1つです。
現金は手元に保有していても、ただ置いておくだけであるので、もちろん増えることはありません。むしろ消費に使ってしまう可能性が高いともいえます。預金に関しても、現状の日本の超低金利下では、金利はほとんどつかない状況です。逆に、コンビニのATMなどでお金を引き出す場合にかかる手数料の方が、利息よりも多いという状況になってしまいます。
資産を増やすことを念頭に
以上のことから、資産形成の成功者は、「いかにキャッシュフローを生み出せるか」という視点のうえで、資産を効率良く増やす仕組みを構築しています。その方法として、安定性を求めがちな日本人向きといえるのが、ミドルリスク・ミドルリターンで中長期にわたって収益を得ることが可能な不動産投資ではないでしょうか。
特に、急激な価格変動がなく、空室を防げれば長期にわたってインカムゲインが無くなる可能性が低い不動産投資によって、得られた家賃収入を元手の一部にして再投資する仕組みを作り上げることで、資産形成の成功者へ近付けることができるでしょう。
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